こんにちはsoraoです。
今回は初期仏教の教えが凝縮された、私達在家の一般人にもとても役に立ち、分かりやすい一文をご紹介したいと思います。
言葉の重要性
お釈迦様は真理を説くとき、相手の理解能力に合わせて説法することを実践していました。
これを対機説法(たいきせっぽう)や応病与薬(おうびょうよやく)といいますが、これはお釈迦様が不完全な言葉をとても注意深く扱っていた表れでもあるようです。
人が人へ何かを伝える時、言葉を使いますが、言葉はいつの時代にも不完全なモノです。
どうしても個人個人の解釈にずれが生じますし、同じ説明を受けても、理解力に差があるので相手の理解に合わせることが重要なのです。
お釈迦様はそういったことを理解していたので、言葉にはものすごく気を遣われていたようです。
仏典を読んでみると、日本語訳されたものでも、ことごとく的確な表現がされているのが分かります。
次の教えは経典に出てくる教えを日本語に訳された言葉ですが、仏教の真髄が現代の私たち日本人にとっても分かりやすいものです。
無駄な単語を使わず、それでいて足りない言葉のない完璧な表現で、普段、妄想ばかりして、やるべき事に集中できていない、私の様な人間を戒めてくれています。。
これは是非とも丸暗記して、いつでも思い出せるようにしておこうと思います。
過去を追うな。
未来を願うな。
過去はすでに捨てられた。
未来はまだやってこない。
だから現在のことがらを、現在においてよく観察し、
揺らぐ事なく、動ずることなく、よく見極めて実践すべし。
ただ今日なすべき事を熱心になせ。
誰か明日の死のあることを知らん。
マッジマニカーヤ(中部経典)より