以前、「玄米食は本当に身体に良いのか?」考察する記事を書きましたが、
特に玄米については本当に多くの見解があり、はっきりしない部分がありますが、私、個人的な意見としてはそれぞれの体質次第で、合う人と会わない人、また調子により合う時、合わない時があるように思っています。
ですから、いきなり極端な玄米食を続けるのはかなりリスクのある事だと思います。
では逆に多くの人の様に、ずっと白米をたべ続けるのは良いのか?
江戸時代に蔓延した「脚気(かっけ)」は白米だけ、たくさん食べる事によるビタミン欠便症ですから、他におかずとして野菜を中心に多種の食材を同時に摂取することが大事なのではないでしょうか。
何よりお米は古くから世界の多くの国々で料理され食べられていることからも、白米であってもリスクどころか健康のためには欠かせない食物だと思います。
そこで今回、お米を使った料理には普通に炊いて食べる他、海外ではどの様に食べられているのか、興味が沸いたのでまとめてみました。 たまには違った食べ方がしたいって時のご参考になればと思います。
目次
スペインのパエリヤ
「パエリヤ」の意味は本来バレンシア語でパエジェーラと呼ぶ「フライパン」のことを指し、「パエヤ」や「パエージャ」と発音することもあるそうです。外来語の宿命として日本人に発音しやすい「パエリア」または「パエリヤ」に落ち着いたと言ったところでしょうか。
このパエリヤ用の鍋のことは「パエジェーラ」と呼ぶそうで、さらにこの料理を炊く女性のことも「パエジェーラ」だそうです。。
浅くてまるく、両側に取っ手のついたフライパンで具を炒めた後、米と水、そして特徴的なのはサフランを加えて炊きあげる料理です。
具材には魚介類や、鶏肉を使い、炊きあげる際に、貝を蓋につかうのもスペインでは一般的だそうです。
アメリカのジャンバラヤ
ジャンバラヤはアメリカのルイジアナを中心に一般的に食されている料理でパエリヤから派生した料理とも言われています。
過去に北米にあったフランスのアカディア植民地からルイジアナに移住した人々を「ケージャン(アカディアンの訛り)」といいますが、ジャンバラヤやその「ケージャン料理」のひとつとして知られています。
パエリヤとは違い、唐辛子をよく使うところと、ケージャン料理で「聖なる三位一体(タマネギ、セロリ、ピーマン)」として伝わるタマネギ、セロリ、ピーマンを炒めたものをベースに使うところも特徴です。
トルコのピラウ
日本でも「ピラフ」料理は知られていますが、この元となるのがトルコの「ピラウ」です。トルコから中近東を経て南欧ギリシャ、フランスに入るとフランス料理としてのピラフに定着し、またトルコから中央アジアにも伝わるワールドワイドな料理となっています。
日本では炊いた白米を炒飯のように炒めて、いわゆるピラフの味付けを施したものを「ピラフ」と称して冷凍食品などで売られているが、世界の大半ではピラフといえば米の状態から具材と一緒に炊きあげます。
トルコの「ピラウ」はジャポニカ米、インディカ米、蒸した小麦を乾燥させて砕いたブルグールの3つが使われていて、特徴として米はバターで炒めてから炊くこと、魚貝類や鶏肉に加えてきのこ類にたまねぎを使うのが定番の様です。
アフリカのジョロフ・ライス
ジョロフ・ライスはセネガル、ガンビア、モーリタニアに居住する西スーダン系の民族である「ウォロフ族の飯」に由来します。
ナイジェリア、ガーナ、北米へと伝わり、現在、アメリカでもポピュラーなアフリカ料理です。
特徴はトマトやトマトピューレを使い牛肉や鶏肉などの具材となす、にんじん、キャベツなどの野菜を炒めた後、その煮汁で米を炊きあげるようです。行程はピラフやパエリヤに似ています。
味付けはナツメグ、ショウガ、クミン、トウガラシなどの香辛料でピリ辛にするようです。
エクアドルのセコデポロ
エクアドルの定番メニューであるセコ・デ・ポロ。
「セコ」はスペイン語で「乾いた」「ドライ」、「ポロ」は「鶏肉」を意味する「ポージョ(pollo)」の訛りからきているそうです。
ここでも鶏肉ですね。ご飯と鶏肉の組み合わせは世界の大道と言えそうです。
セコデポロの特徴は鶏肉ベースのスープで炒めたアボカド、トマト、タマネギをさらに煮込んでライスに添えると言ったところのようですが、ライスは米から一緒に煮込んで炊きあげても良さそうです。
インドネシア、マレーシアのナシゴレン
インドネシア語、マレー語で、「ナシ」は「飯」、「ゴレン」は「揚げる」を意味します。
見た目には日本の炒飯と煮ていますが、使う香辛料は現地特有のもので、サンバル、ケチャップマニス、トラシもしくはブラチャンなどとニンニク、唐辛子を合わせます。
ライスは炊いた飯を使うのでやはり炒飯に近いです。
付け合わせには目玉焼きに揚げせんべい、トマト、キュウリが添えられます。この付け合わせも特徴的ですね。
タイのカオ・パット・サパロット
「カオ」はご飯、「パット」が炒める、「サパロット」はパイナップルを意味します。
「パイナップルチャーハン」といっても良さそうです。
特徴的なのはパイナップルや干しぶどうなど、フルーツを入れるところ。
味付けはアンチョビやパクチーがきくところでしょうか。
見た目にはパイナップルで器をつくりそこに盛り付けるのでかなり、豪華で個性的です。
カオオップサパロットというのがあるそうですが「オップ」は蒸し焼きを意味するのでパイナップル煮込みご飯ですね。
インドのサフランライス
牛、水牛、山羊の乳から作られるバターのようなオイルである「ギー」で米を炒め、サフランを加えて炊いたご飯です。
日本でもカレーに使われているのをよく見かけますがビーフシチュー等にも合いますね。
韓国のビビンバ
「ピビン」が「混ぜ」(混ぜるの名詞形)、「パプ」が「飯」を意味します。
正式には「ビビンば」ではなく「ピビンパ」に近い発音のようです。
これは日本でもよく知られていますが特徴はご飯にナムル、肉、卵等の具材を乗せ、コチュジャン、ごま油をきかせた調味料を加え一気によく混ぜ合わせて食べます。
通常は金属製や陶器の器ですが、日本では石でできた器を用い、石焼きビビンバとして出すお店も多いですね。
日本の米料理
ここで日本のお米料理と行きたいところですが、すでに長くなってしまったので、次回にしたいと思います。
世界の米料理では日本には見慣れない米を使っているので時々、専門店などで食べると結構新鮮で美味しく頂けます。
ただ連続ではちょっと。。。結局、「和食が一番」とか思ったりもするのです。