周りを見渡すと多くの方々が患って後を絶たない癌。
それもそのはず、日本人、40代から80代の死因のトップが何かしらの悪性腫瘍である、癌にかかっています。
要因は、心的要素、生活習慣、環境など様々ですが、その4割が食事が原因とも言われています。
特に、糖分過多により体温低下。体温が下がれば免疫力も低下しますので、体はがん細胞に負けてしまうのです。
日本人の体質に合わない欧米型の食事、肉、卵、パン中心の食事では健康を維持するのは難しいのでしょう。
近年、私たち一般消費者は知らず知らず化学合成物質が添加された食べ物を口に入れてしまうケースも多いですから、日頃から自分が口に入れる物が何でできているかを気にかけておく必要もあります。
食品添加物って本当に全部必要?中でも気になる着色料の「タール色素」の脅威。
今回は食事以外で、日頃から気をつけていた方が良さそうな健康管理。これは癌だけでなく他の病気予防にもなるので確認しておきます。
目次
良い睡眠をとる
私たちの体には、昼間活動し、夜遅くなったら眠るリズムが刻み込まれています。傷ついた細胞の修復や細菌、ウィルスの除去などは主に睡眠中に各種ホルモンや酵素の働きで行われています。
各種ホルモンとは
メラトニン(催眠ホルモン)
催眠ホルモンであるメラトニンは夜遅くなると分泌され、癌の防御システムとして働きます。夜更かししているとこのメラトニンは作られにくくなり、癌が増殖しやすくなるようです。夜間に勤務する人は昼間勤務の人より5分の1しかメラトニンが分泌されていない。という報告もあるようですので、それだけ夜間に睡眠を取ることは重要なのです。
成長ホルモン
成長ホルモンは、睡眠中に分泌されますが、年齢とともにその量は減っていきますが、細胞の新陳代謝、修復をすすめる働きをしています。私たちの体の細胞の再生は夜間(午後8時~午前4時頃)に活発化します。ですから、夜10時頃までに就寝するのが望ましいのです。
副腎皮質ホルモン
副腎皮質ホルモン抗ストレスと抗炎症作用があります。ストレスは癌の大きな原因となりますので、十分に睡眠を取りこの副腎皮質ホルモンの分泌を促すことが大事です。
私たちの体は、誰でも毎日4,000~5,000個のがん細胞が発生していますが、それらを消滅させる免疫細胞が働くことで健康を維持しています。
昼間交感神経が優位に働き、夜間、眠りにつくと副交感神経にスイッチが切り替わり、リラックスして休むことになります。
このときにメラトニンが分泌されることによって、免疫細胞であるNK細胞やヘルパーT細胞といった免疫に関わるリンパ球の仲間が大量に作られます。これらの細胞が癌の元になる細胞を見つけては、消滅してくれているのです。
この事からも十分な睡眠をとる必要性がわかりますね。
必要な睡眠時間は個人差があるようですが、やはり昔から言われている8時間を目安にすると良いようです。
体を温め体温を上げる
様々な生命活動に必要な酵素がもっとも活発に働ける体内環境は37.2℃のため通常、脳や内臓がある体の深部はこの温度が保たれています。体表では36.3℃くらいが平熱です。
私たちの体温は自律神経のバランスが崩れることで下がってしまいます。例えば睡眠不足で仕事を続けていると交感神経の緊張が続き血管が収縮する方向に作用し、血液循環量が減るため、体温も下がります。
逆にリラックスばかりしていても副交感神経が優位になり、血管を拡張し、血管に大量の血液が流れるので、これも血流が悪くなります。どちらの神経に偏っても体のバランスが破綻し、低体温になるようです。
また、解熱剤、抗がん剤、ステロイドなどの薬を摂取していると、交感神経を刺激し、体温低下を招き免疫力も低下してしまいますので注意が必要です。
週2回は高温入浴
高齢の方にはおすすめできませんが、週2回ほど42度くらいのお湯に5分ほど浸かり、その後タオルケットや湯たんぽを膝に置くなどして10分間、保温すると2日後に、ヒートショックプロテイン(HSP)という、病気を治すタンパク質が作られるそうです。 健康維持に有効な方法なので、とくに低体温の人は試してみると良いでしょう。
ただし、毎日やってはHSPは作られないそうです。他の5日間は40度以下のお湯になるべく長く浸かるのが良いようです。(15~40分くらい)
特に半身浴は効果的です。
服装で暖かく
- 首や胸を出さないデザインの服装にし、マフラーやタートルネックで首を温かくしておく。
- 5本指の上に普通のソックスを重ね履きする。
- 下着は締め付けるようなものは血流を悪くするので、ゆったりしたものを選ぶ
- レッグウォーマーや手袋
- ストッキングよりスパッツを選ぶ
カイロを貼るときは背骨の下方、仙骨の上に貼ると熱が下へ伝わり効果的なようです。
自然療法
大根の葉、ビワの葉、すぎな、よもぎ、柿の葉を干した物を布袋に入れ煮出しタライなどにあけ、適当な温度に薄めて腰湯すると非常に良く暖まります。量はアバウトで構いません。
近頃ではビワの葉の温灸セットなども市販されているようです。
運動する
体の熱の70%は筋肉から産生されるので、筋トレなどで筋肉量を増やすことを意識しましょう。
誰にでもやりやすいのはスクワット。一日に30回位から徐々に回数を増やしていきましょう。
ウォーキングは最低でも30分くらいを目安にし、なるべく大幅で歩くよう心がけましょう。
他にも、ストレッチや、マッサージで血行をよくすることを意識します。
暖まる食材・料理
ショウガは、体を温めるのに有効な食材ですから、すり下ろした物を、鍋物や味噌汁などに入れると良いです。
温かい蕎麦やあんかけ料理、雑炊、おかゆも良いですが、特に朝、味噌汁などの汁物は毎日食べるようにしましょう。
常飲する飲み物は、カフェインや砂糖の入っていない、ほうじ茶、玄米茶、ショウガ紅茶などが良いです。
発酵食品である味噌、醤油、納豆、酒粕などをできるだけ摂り、梅干しはなるべく3年以上経った、蜂蜜などが添加されていない、自然農法、自然塩で漬けられたものを選ばないと効果がありません。
熱い番茶に梅干し一個入れて、種だけ残して飲むと血行を盛んにします。
笑いが免疫力を上げる
私たちの体には、白血球がのリンパ球に包まれているNK細胞があり、これがたくさんあって活性化しているほど、がん細胞に強くなるのですが、このNK細胞はなかなか増えてくれません。その大きな理由はストレスです。
「笑いが免疫力を高める」事は医学的にも明らかになっていることです。特に笑うときは大きな声で笑う事でセロトニンが分泌され、精神が安定され、ストレスも緩和されるようです。
努めて日々の暮らしにおいて、大きな声で笑う事を心がけたいところです。
腹八分を上限とする
「腹八分に医者いらず」ということわざは耳にしたことがある方も多いと思いますが、東海大学医学部、橋本一男教授の研究によると、普段の食事のカロリー制限によって細胞の老化を遅らせられると言うことは確認されています。
食欲を抑えることは結構簡単ではありませんが、癌をはじめ、細胞の機能不全から引き起こされる血管障害や糖尿病など、多くの生活習慣病の予防に「腹八分」が有効です。是非次の食事からでも心がけましょう。
最後に
癌をはじめ病気の原因の大半は、食事で起因するところが大きいので、自分の身体に合う食生活は大前提ですが、これらの生活習慣を取り入れることで、今後の人生を万全な健康状態で送りたいですね。
では、
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。