これまでも2回、検討したものの結局は見送られているのが銀行の口座維持手数料。
今月14日の記者会見で全国銀行協会の平野信行会長(三菱UFJフィナンシャル・グループ社長)は、慎重な言い回しながらも口座維持手数料の必要性を示唆したそうです。
なるほど、そうですか。とサラっと聞き流せないニュースです。
結局どうなるか分かりませんが、3メガバンクは来年2018年度中にも結論を出す方向だそうです。
私の様なお金に縁のない男には大した影響はないものの、一応、私も一般預金者でもありますので、少しく分かる範囲で確認してみます。
まず3大メガバンクってどこ?
基本的なところから
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ
- みずほフィナンシャルグループ
- 三井住友フィナンシャルグループ
これが、日本の3大メガバンクだそうです。
ここにりそな銀行を加えて
- 三菱東京UFJ銀行
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
- りそな銀行
これで、4大銀行となります。
3度目の正直なるか
海外では口座維持手数料をとるのは普通となっているようですが、国内では口座維持手数料をとるのが実現すると初めての事と報道されています。
そう聞いてあれ?と思う方もいると思いますが(私もそうでした)、日本初のインターネットバンクである「ジャパンネットバンク」は現在は取っていませんが、2012年6月まで、口座維持手数料を取っていました。
しかしJNBは、都市銀行とは業態が全く違う位置づけで、そもそも通帳すらありませんから、ここでは触れていません。
ネットバンクを改めて見てみると!?
ここで私も利用しているジャパンネットバンクに目を向けてみます。
設立は2000年、
公式ページの設立経緯には
「戦後初の普通銀行免許取得」・「新たな形態の銀行の第一号」・「日本初のインターネット専業銀行」という、極めてチャレンジングな銀行と位置づけられます。
とある通り、ここ数年でますます、ネットバンクの強みが際だってきたように私は感じます。
企業や法人は分かりませんが、私のような一般預金者にとっては、いつでもコンビニのATMと自宅のパソコンやスマホ等を通して、預金の管理ができるわけですし、銀行にとっても
「インターネットを主な取引チャネルとし、店舗や人員のコストを削減することにより、お客さまに有利な金利や手数料を提供する」
ことで、互いに効率良く機能していると感じます。
ただでさえATM手数料が高めに設定されている現在、さらなる手数料が発生すればもはや、よほど、高額な預金をするでもない利用者にとっては、メリットよりデメリットの方が大きくなるのは明らかではないでしょうか。
もっとも、ほとんど預金のない利用者が離れることで大手都市銀行としては口座維持管理費を浮かすことにはなるのでしょうから、それはそれで良いのかも知れません。
私もメガバンクの口座を持っていますが、手数料発生が実現すれば、利用を止めて、手数料を取らない地方銀行や信用金庫などを検討しようと考えています。
ただし、ネットバンクだけにするのは危険
ジャパンネットバンクの主要サービスは次の通り、とても充実しています。
- 振り込み
- JNB-J振込
- WEB一括振込
- Pay-easy(ペイジー)
- 円定期預金ネットキャッシング
- 目的型ローン
- 外貨預金
- JNB投資信託
- JNB-FX PLUS
- JNB VisaデビットJNB-toto
- 宝くじ(ロト・ナンバーズ
ざっとこれだけのサービスがネット上で受けられるのですから、他、都市銀行より普段使いに関しては抜群に便利です。
ただし、良く考える必要もあります。便利なのは確かですが、全てにおいて利用者の事を考えているとは思えない部分も感じます。
例えば、気になるのは
- 定期預金の金利は他銀行と比べて極めて低い事
- カードローンやキャッシングサービスなど、簡単に手を出すべきでないサービスを強く推奨している所
- 外貨FXも儲かると錯覚しそうな広告で推奨している所
- 可能性の極めて低い宝くじを買わせて利益を得ようとしている所
一見、個人が気をつければ済む話ではありますが、これらの「安易に手を出すと危険」なサービスやあまり得することのないキャンペーン、例えば
「口座開設すると、何かがもらえる」と謳いつつ、結局抽選で少数しか当たらないちょっと目に余る広告が多く、個人的にはやはりまだ確実に信頼がおける銀行とは言いきれません。
ジャパンネットバンクの利用者は2015年9月時点で300万口座を達成していることからも多くの利用者を得ているようですが、しっかり支持を得ているかどうかは分かりません。そこのところは、まだ慎重に注視していきたいと思います。
というわけで、口座維持手数料のニュースから、ちょっと気になったので、今後の利用する銀行について考えてみました。
最後まで読んで頂きありがとうございました。