「名字由来net」を運営するリクスタが12日、人数が少ない珍しい名字を集めたランキングを発表したことでネットで話題になっているようです。
1位 蜆(しじみ)約10人
2位 鯛津(たいつ)約10人
3位 足袋抜(たぶぬき)約10人
との事ですが、個人的にはそれほどインパクトは無いように思いました。
上位よりも他の方が気になりました。生活上、不便そうなお名前が結構ありますね。
例えば「珍名(ちんな)」さんは2016年のランキング1位でしたが初対面の度、話題には困らなそうですね。
「神(かみ)」、「子(こ)」さんも多くの場面でややこしそうです。
全国に100人程度いらっしゃる様ですが「八月一日(ほずみ,はっさく,やぶみ,ほづみ)」さんともなると最初絶対読めませんし、大変そうです。
私も実は結構少ない名字で普段電話口などですと一回で伝わらないことが多いので不便を感じることがありますが、世間にはあるんですね~、いろんな名字が。
ところで名字って他にも「苗字」とかく場合がありますがこの違いって何なのでしょう。
調べてみると
名字は
もともと中国など東アジアの漢字圏諸国で使われる人名の一要素である「字(あざな)」に「名」をくっつけて「名字(なあざな)」と呼んでいた経緯があり近世まで使われ、その後、「遠い子孫。末孫。末裔」を意味する「苗裔(びょうえい)」という言葉からとった「苗字」という字を使うようになります。
そして明治時代に「平民苗字許可令」が出されるとそれまで名乗ることが許されなかった庶民も苗字を使うようになります。
しかし戦後、当用漢字が発表された際、「苗」の読みかたに「みょう」が記されていなかったため、再び「名字」の方が一般的となっているのが現状なようです。
結論として通常どちらを使ってもかまわないがどちらかというと現在は「名字」が主流といえそうです。
名字の表し方にもうひとつ「氏」というのもありますね。
もう一度まとめると、
- まずこの「氏」によって親族、血筋を表していた。
- その後同じ氏が増えていったのでそれを区別するためにできたのが先述の「名字(なあざな)」であり名字(みょうじ)と呼ぶようなる。
- 近世から「苗字」が使われるようになる。
- 戦後再び「名字」が一般的となる。
- 現在戸籍法上では、「氏」が名字として扱われている。
というこで今回は「名字」についてざっくりですがまとめてみました。