もうすぐ節分ですね。1年の災いを払うための厄落としとして古くから行われてきた行事ですが、江戸時代以降には季節の変わり目である節分(特に立春の前日)に定着したようであります。
私が子どもの頃の記憶では、結構夜になると近所から大きな声で「鬼は~外!、福は~内!」と声が聞こえてきたし、我が家でも、なぜか父が率先して団地の窓から豆を投げていた(投げ捨てていた?)のを思い出します。
あれから30年くらい経ったのでしょうか? 子どもの時以来、節分に豆まきなどをした記憶はないのですが、一般的にはどうなのでしょう。ふと気になったので調べてみました。
節分に豆まきをする割合
数あるデータの内の一つですが、【博報堂生活総合研究所「生活定点」調査】によると次のような結果がでています。
- 節分に豆まきをする:41.6%
この調査対象は
- 首都40km圏 (東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県)
- 阪神30km圏 (大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)
で2016年に3160人の回答結果です。
私としては、「意外と多い?」とか思ったのですがどうでしょう。
この調査は1992年から行っているそうで、初回年から見ると13.8%減のようですから、まあ少しずつ減っている感じなのでしょうか?
また他の調査結果からも分かる事ですが、小さなお子さんがいる家ほど、豆まきする割合は高いです。
親子で楽しめる良い機会ですから、当然の結果ですね。
節分に恵方巻きを食べる割合
近頃では関東でも元は関西の風習だった「恵方巻き」がメディアなどで取り沙汰されていますから、豆まきの印象はあまり無いのかも知れません。では「恵方巻き」の割合も同じく【博報堂生活総合研究所「生活定点」調査】から見てみると
- 節分に恵方巻きを食べる割合:54%
「たかっ!!」
地域差としては
- 首都圏:47.3%
- 阪神圏:70.5%
です。なるほど阪神圏が当然高いのは分かります。
それにしても豆まきに比べて、皆さん食べるんですね、恵方巻き。
確かに豆より巻き寿司の方が食べたい気にはさせます。
恵方巻きの食べ方いろいろ
- 目を閉じて食べる
- 笑いながら食べる
- 言葉を発さず丸ごと一気に食べる
これらの食べ方が伝わってきて最終的にまとめると
- 節分の夜、一本の巻き寿司(豪華な太巻きがベスト)を丸ごと、恵方に向かって、願い事を思い浮かべながら食べる
と願いが叶うとされているようです。
ん~、私としては普通に切ってゆっくり食べたい(と言っては身も蓋もないか。。)
節分の豆まき後、小さな子どもが豆を拾って口に入れないように、豆の後片付けを徹底しましょう!
ところで小さな子がいる家ほど豆まき率が高いのですが、この際最も危険なのが乳幼児の豆による窒息事故です。
これは怖いですね。消費者庁は医療機関から事故の事故の報告を多数受けているそうです。特に小さなお子さんがいる家庭では下記の防止策を訴えていますので気にとめておきましょう。
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豆やナッツ類は、3歳頃までは食べさせない。
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小さく砕いた豆やナッツ類も食べさせない。
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兄姉が豆やナッツ類を食べていても、食べさせない。
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少し大きい子どもでも、食べることに集中させ、ゆっくりとかみ砕いて食べさせる。
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節分の豆まき後は、子どもが豆を拾って口に入れないように、豆の後片付けを徹底する。
小さな子どもって本当に良くも悪くも大人には想像が及ばない事をするものです。
最近では、ドラム式洗濯機による事故や、高所からの転落、車からの抜けだしなど死にいたる悲しいニュースは頻繁に起きていますから、本当に怖いですよね。3歳未満の場合の節分イベントは「恵方巻き」のみにしておいた方が良いのかも知れませんね。(片付け大変だし。。)
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